古き良きに出会う店 京都 シーシーズ
京都 丸太町七本松に、昭和を感じさせてくれる喫茶店がある。
シーシーズ は、知らなければ素通りしてしまうような、普通の民家のような外観である。ささやかな看板があるだけで、扉はおよそ一般家庭の玄関扉である。
ここでは、昔ながらのアメリカンケーキが味わえる。
円筒形のショーウィンドウに、可愛らしくも存在感のあるケーキがならんでいる。
座席は腰掛け式の畳、床は土間というちぐはくさ。このアンバランスさが、初訪問の緊張感を溶かしてくれる。
名物らしい、ホワイトバタークリームケーキを堪能した。砂糖だらけで重たいクリームではないが、しっかりと存在感を感じる甘すぎないクリーム。よくラム酒につけられたさくらんぼ。ここのケーキはどれも大きめだが、クリームとお酒の強いさくらんぼのコントラストが癖になり、あっという間に食べ切ってしまった。
ここの店主のおばあちゃんが個性的だ。強い京都弁にハキハキした声。
昔アメリカに住んでいたと話してくれた。また、焼肉が嫌いで食べたことがない!食べたくもない!と強い意志を教えてくれた笑
昭和50年代まで引き戻してくれる空間がここにはあった。
土間は、冬は底冷えがすごくて寒く、長く滞在できなかった。暖かい日に訪問するのがオススメ。
また再訪して、別のケーキも食べたいと強く思う。どうかそれまでおばあちゃんが元気でお店にいますように。
2020/12/17訪問。